Photoshop(フォトショップ)を使って被写体はそのままに背景のみを透過/削除する方法と、背景削除ツールとしてさらに便利な賢いプラグインをみていきましょう。
1. Photoshopの背景削除ツール
Photoshop(フォトショップ)を使って背景を透過/削除する際、これが最もシンプルな方法です。被写体の輪郭がきれいに切り取れなくても大丈夫な時には最適です。
まず、Photoshopで画像を開き、右側のレイヤーパネルへ。macOSなら Command+J、WindowsならCTRL+J で現在のレイヤーを複製します。
最後に、クイック操作 パネル内の背景を削除 ボタンをクリックすることで、Photoshopにおける背景削除処理が完了します。
2. remove.bgのPhotoshopプラグイン
被写体と背景を分けるなら、remove.bgのPhotoshopプラグインが最適です。
髪の毛などの複雑な要素や境界の切り取りは、ソフトウェアよりもプラグインの方が優秀です。レイヤーマスクを使っているため、透過したい画像領域の削除や復元も可能です。この場合もボタンをワンクリックするのみ。
次のステップで始めましょう:
プラグインを ダウンロード 。Photoshop用remove.bgプラグインのダウンロードは無料です。クレジットを購入して画像を処理することも可能です。これは、すべてのremove.bg製品やインテグレーションでお使いいただけます。remove.bgをインストール後、プラグインの ドロップダウンメニュー内で確認できます。
remove.bgアカウントに ログイン 後、Remove Background ボタンをクリックすると現在Photoshopで開かれている画像(または選択範囲)の背景を削除することができます。画像はremove.bg APIを通じて処理されるため、有効なインターネット接続とAPIキー(アカウントのダッシュボードで確認できます)が必要であることにご留意ください。
新規登録いただくと、無料クレジット1つ、およびプレビュー(低解像度)画像のAPIコールが毎月50回分無料となります。
より詳しい説明は、ヘルプページをご確認ください。remove.bgの料金に関する詳細はこちらをクリックしてください。
3. クイック選択ツール
Photoshop(フォトショップ)のクイック選択ツールは、AIによって被写体の輪郭と背景の始まりをリアルタイムに判断しています。
このツールは、前景と背景の間に明確な差がある場合に最も効果的です。しかしピクセルに類似性がありすぎると混乱してしまい、要素を足したり引いたりすることに何時間もかかってしまいます。
最初の範囲を選択後、メニューで選択範囲への追加と選択範囲からの削除を切り替えることができます。
クイック選択ツールの使い方
- Photoshopで画像を開きます。
- 左側のメニュー(Photoshopツールパネル)にあるクイック選択ツールを探します。自動選択ツールと一緒になっている可能性があります。
- オプションバーのエッジを強調にチェックを入れると、より滑らかで高品質のエッジ選択が可能です。
- ボタンをクリックして、選択したい範囲にカーソルを移動させます。クイック選択はエッジの検出ができるまで選択範囲とマッチするトーンを探します。
- 選択範囲に足したい部分が見つかるかもしれません。その場合は、そこもクリックしてドラッグしましょう。
- ツールが範囲を選択し過ぎた場合は、選択範囲から削除することができます。その場合は、Optionキー (macOS) または Altキー(Windows)を押して、削除したい範囲へ移動します。
- またはツールをメニューバーから選択を解除するに変更し、カーソルを合わせた範囲を選択解除することができます。
4. 背景消しゴムツール
このツールは、被写体と背景の間にある程度細かいディテールがある画像の背景を削除するために使用されます。
ブラシの中央で色相のサンプルを取得し、カーソルを動かした際に同じまたは類似の色のピクセルを選択することで機能します。
背景消しゴムツールの使い方
- Photoshopで画像を開きます。
- Photoshopツールパネル内の消しゴムツールを探します。消しゴムのサブメニュー内に隠れていることがあるので、長押しするかEキーを押してハイライトしてください。
- ブラシサイズが正しいかご確認ください。キーボードの『[ 』と『 ]』キー、またはメニューバーから調節できます。大きめのブラシの方が早く作業できますが、狭い範囲では正確さが必要です。ズームインすることがおすすめです。
- スライダーでブラシの硬さもちょうどいいところに調整しましょう。エッジがぼやけていると、アーティファクトが残ってしまいます。Shift+『[ 』と『 ]』キーでも硬さの調節が可能です。
- エッジ検出のためにメニューバーの許容値を設定します。
- 削除したい色にブラシの中央を合わせてクリックします。このように、許容値の範囲内で一致する色相を取り除き(下記参照)、他の色を残します。
- 許容値とは、消しゴムが削除する色との近似の程度を表します。脚の後ろの芝生を削除したい場合、黄色っぽい茎や茶色っぽい葉もあるので許容値を高く設定します。しかし、例えば緑色のレギンスを履いていた場合、困ったことになりますね。まずは25に設定して試してみましょう。
- 背景消しゴムツールは、十字線の上にある色と同じ色を全て消してしまうので、背景色の上に置おくよう注意ください。
- 背景消しゴムのデフォルト設定はサンプル:継続になっています。
十字線の上にある色と同じ色を全て消してしまうことを意味しています。背景にさまざまな色相がある場合は、サンプリングと削除を繰り返す必要があります。しかし、青空など1つの色相(または狭い色相範囲)しかない場合は、『サンプル:一度』に変更することができます。
その場合、別の色にカーソルを合わせても、最初の色しかサンプリングや削除をしません。被写体を間違って削除してしまう可能性が低くなります。
- 背景の色と被写体の色が近すぎて、被写体が何度も削除されてしまう場合は、次のような方法もお試しいただけます。描画色の保持(ツールメニューの右端)をクリックします。Altキー(Win)/Optionキー(Mac)を長押ししてポップアップ表示されるスポイトツールで、守りたい色相をサンプリングします。
5. ペンツール
フリーハンドを使用しない場合でAI選択から最も遠いところにあるのがペンツールです。(明るい空と明るい海など、エッジがぼやけていても大丈夫な場合は、レイヤーとマスクでフリーハンドを使うこともできます。)
ペンツールは、直線と曲線を組み合わせて領域を囲むように描くことができます。ノードの上にカーソルを合わせControl/CTRLキーを押すと、この2つを切り換えられます。
直感的に操作できるツールなので、使い方を言葉ではうまく説明できません!Phlearnのこちらのビデオで使用感覚をご覧いただくのが一番良いでしょう。なかなか楽しいですよ。
ペンツールでパスを作成します(レイヤーパネルの一番左)。次に選択範囲を右クリックして『選択範囲を作成』を押すと、パスが選択範囲に変更されます。
選択範囲内で作業をしている場合、特に明るい背景では硬いエッジが不自然に見えることがあるので、境界をぼかすと良いでしょう。
選択項目の絞り込み
Photoshop(フォトショップ)で画像の背景を削除する方法をいくつかご紹介しました。
お分かりの通り、完璧な方法というのはありません(毛の間に色が残ってしまったり、被写体の一部が切れてしまったり)。
しかし特にパスで作業している場合は、これらの方法を組み合わせながら、選択範囲のアウトラインを変更しつつ作業を進めることができます。
クイック選択ツールで被写体を選択し、残った背景色を背景消しゴムツールで消すという方法があります。
もうひとつの方法は、最初に選択範囲を決めてから、『選択とマスク』ボタンをクリックする方法です。
これにより、選択範囲のエッジを変更したり、エッジの性質を変更するための新しいオプションが表示されます(例えば、境界をぼかして柔らかくしたり、コントラストを高めてはっきりと表現することができます)。
Photoshopのメインメニューにあるツールはいくつか見覚えがあるはずです。
上から順に、エッジ変更ツールを紹介します:
- なげなわツールフリーハンドで範囲を選択できます。
- クイック選択ツール 既にご説明した通りです。
- オブジェクト選択ツール。 このオプションを選択すると、Photoshopはマスク内の個別オブジェクトまたは形の境界を識別しようとします。
- ブラシツール選択範囲に追加したい部分を直接塗ることができます。(画像にズームインし、『[ 』と『 ] 』キーでブラシの大きさを調整することを忘れないようにしましょう。
Photoshop(フォトショップ)で画像の背景を透過/削除する方法を学べば、コラージュ、販促デザイン、家族や友人へのグリーティングカードやその他のオーダーメイドアイテムなど、多くの新しい創作活動へ扉が開かれます。
Photoshop(フォトショップ)で背景を消す練習は、簡単なものから複雑なものまで様々です。このガイドでは、思い通りの画像をスピーディーかつ正確に作成するために必要なことを全て説明しています。
もしも、画像の背景をもっと簡単に透過/削除したい場合は、remove.bgをご検討ください。背景は5秒で除去され、非常に難しい透過領域の境目まで完璧に処理された画像を作ることができます。ぜひご自身でお試しください。
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